号外 龍神NIPPON躍進のわけ

 前置きとして、投稿者はバレーに関してそこまで詳しくない。そのため春高にレギュラーメンバーとして出場経験を持つ友人にインタビューした内容を掲載する。また、本人は一般人のため名前の公開は控えさせていただきたい。

ネーションズリーグでの躍進

 6月25日現在、男子バレーボール日本代表(通称:龍神NIPPON)は、8戦全勝で首位を走っている。日本バレーと言えば女子のイメージがあるが、近年男子のレベルが格段に上がってきているのが戦績から見てもわかる。

 

[:contents]1:ディフェンスの強化 2:選手層の厚さ 3:高校バレーの変化

 

1:ディフェンスの強化

 以前の代表と違うポイントは、まずは守備の面だ。一つ目にレシーブの質が上がったこと。二つ目に攻撃の仕切り直しだ。今までは、海外選手の体格やパワーで押し切られてしまっていた。しかし、近年は外国人に負けず劣らずの選手が育ってきており、前述した二つの点が実行でき、自分たちのペースへと引きずり込ませることができている。そのため失点が少なくなり、セットを奪うことができている。

 

2:選手層の厚さ

 

 選手層の厚さを体現している出来事として、今大会左のパワー派の西田有志選手が不調気味であった。しかし代わりに出てきた宮浦健人選手が出場し活躍している。西田選手と違いテクニックに秀でている宮浦選手の台頭によりチームとしてのバリエーションが増えた。それが特に光っていた試合が30年ぶりの快挙となったブラジル戦と言える。決してエースである石川祐希選手のワンマンチームではなく、それぞれの役割が世界の舞台でしっかりと活かされていると思う。

 

3:高校バレーの変化

 

 最後の事象として挙げられるのが、高校バレーの変化だ。2019年のインターハイで松本国際が優勝したが、その時用いていたスタイルが高速バレーだ。高速バレーと言っても完成度は非常に高く、全日本のようなレベルの高さだった。そのころからバレーにおけるプレーの細分化が起こりはじめるきっかけとなった。また、体格でも海外選手に負けないような選手も出てくる時期も重なり、高くて上手い選手が期待のホープとして出てきているきっかけにもなっている。